熊本ボランティア報告 from NKC 02

5月2日〜5月6日に当チャペルから3名で広島EFCから1名計4名で熊本にボランティアに行ってきました。

<1日目5/2>
当日は朝7時に出発し、渋滞するとこなく昼までには熊本に行くことができました。熊本市について早々、少し前にボランティアが行った時には通ることのできた道が、通行止めになっていました。その道路を見ると、3回建ての歯医者の1階部分が片方だけ崩れ、斜めに建物ごと倒れていました。2度の大きな地震に、なんとか持ちこたえていた建物も、度重なる余震で崩れてしまうことがわかりました。
また、私たちは熊本市内のボランティアをするのだろうと思っていたのですが、本部のハーベストチャーチに到着した時、「皆さんで阿蘇に行ってくれますか?」と言われました。そこで、阿蘇郡の高森に向かったのですが、ここは北九州チャペルの教会員の姉妹の実家があるところでした。そして、夜にわかったことなのですが、私たちがお世話になった教会は、なんとその姉妹の母教会だったのです!!こんな出会いが待っていたなんて、本当に感謝でした!
熊本市内から阿蘇に向かう途中も、通行止めの道が多く、30分ほど迷いやっとの思いで、ボランティアを受け入れてくださっている高森キリスト教会に到着しました。その日は、教会の掃除・片付けをして少しゆっくり過ごさせていただきました。夕方からは夕食のBBQの準備のお手伝いをしました。
高森キリスト教会から見る景色は、360度山に囲まれ、最高に綺麗で、教会の周りは、大きな被害もなかったようでした。

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高森キリスト教会全景

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左側の山のえぐれは阿蘇大橋を崩壊させた地滑りの痕

<2日目5/3>

天気はあいにくの雨。この日は、高森から阿蘇山を越えて反対側の南阿蘇へ行きました。私ともう1名は、ゴズペルホームグローリー教会でBBQの炊き出しのお手伝いです。山道を通っている時も、山は崩れ土が見えているところがたくさんありました。教会周辺の地域は、数年前に水害の被害もあり、ここ5年で3度被害を受けている地域でした。
大分から5つの教会が1つのチームとなって炊き出しをしてくださいました。ゴスペルホームグローリーは、とても可愛らしいアニメに出てきそうな建物の教会でした。遠目に建物だけを見ると何も被害がないように感じられました。しかし、教会全体の土地が10センチ下に落ちてしまったそうです。そのため、土の中にあった水道管が壊れてしまい水が止まったそうです。牧師先生夫妻お二人で、土を起こし管を直そうとしておられたところに、JIFHの吉田スタッフが訪問しボランティアが入ったようでした。そして、この前日(5/2)に水が通ったとのことでした。
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炊き出しには近所の方20数名とボランティア合わせ49名の参加でした。ここで一人の姉妹と出会いました。阿蘇で地震にあい、福岡県久留米市に住んでいる妹さんのところに避難されていたそうです。妹さんはすでにクリスチャンで、妹さんとともに行くようになり信仰告白をされたそうです。この方は、あまり笑顔がなく、少し疲れた表情で、何に対しても淡々と答えている印象でした。しかし「日曜日(5/1)に信仰告白したばかりなんです」と話された時は、パッと表情が明るくなり、満面の笑みで話されていました。神様の救いには希望の光があるということも、再確認することができました。
残りの2名は、翌日の炊き出しのチラシを配る予定でしたが、雨のため中止に。被害の大きかったところに様子を見に行ったようです。行きなんともなかった山道が、30分ほどして帰ってくる時には、道路脇の電柱が斜めに倒れそうになっていました。阿蘇はどこもかしこも、雨で地盤が緩み、いつまた土砂崩れが起きてもおかしくない地域でした。

<3日目5/4>
この日、高森キリスト教会では、有明バイブルチャーチによるBBQの炊き出しが行われ、70名近い方の参加があったようです。また、「教会にいきたかったんです」という方もおられ、感謝でした。
私たち北九州チームは、この日も南阿蘇での奉仕でした。この日、まだ水が通っていなかった乙姫という地域に物資を運びました。公民館には段ボールの空の山があり、物資があった形跡はありましたが、私たちが行った時は、物資が底をつきかけた状態でしたが、そこに水を始め、おむつなどの物資を届けることができました。

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区長さんはじめ地域の方々が頑張っていた乙姫公民館にて。

その後、栄光の福音キリスト教会の会員の方が経営されている「ママカフェ」へ行き、翌日の子供のイベントの手伝いをしました。この地域は、活断層が多く、ママカフェの両隣の家は断層の上に家があったので、家自体は壊れていないけれども、地面がずれたため、斜めに家が傾いていたり、大きなホテルの建物も傾き、隣にあった家を圧迫している様子が見て取れました。ママカフェは活断層からずれていたため無事だったのです。また近くにも他の大きな断層がり、やはりそれぞれ1.5m以上、地面がずれてしまっていました。

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断層の真上にあったがために…

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手前の高さが元の高さ。完全にずれてしまったU字溝。

午後からは、明日のイベントのためにチラシを配りました。
<4日目5/5>
ママカフェのイベントの手伝いで、ママカフェへ。準備をした後、10時からイベントスタート!再び大分のチームによるBBQの炊き出しもありました。

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ところが、イベントが始まって間もなく、震度4強の地震がありました。下から突き上げる地震を初めて経験しました。楽しそうに笑っていた子ども達の表情は一瞬で凍り付いていました。しかし、大丈夫だとわかると、おちゃらけてみたりふざけてたりして、感じた恐怖を吹き飛ばしていました。余震のたびに感じる恐怖があることを痛感しました。
イベント自体は大盛況!100枚用意したチケットも完売し、総勢150名近くの方が足を運んでくださいました。
午後からは乙姫地区にいき、物資配布のお手伝い。若いお母さんたちが多く、震災後の苦労話をしてくださいました。お皿を洗う時は、脇にペットボトルを挟み、水を流しながら洗ってると一人の方が話されると、他の方も「そうそう!」と同じ苦労を分かち合ってました。物資を持って帰った、お母さんが、友達を連れてきている場面もあり、お母さんたちが協力し助け合っていることも感じることができました。

<5日目5/6>
この日は午前中のみの働きでした。再び北九州チームだけで乙姫地区に行き、物資運びのお手伝いでした。まだ水道は回復せず、たくさん備蓄していた水がすぐになくなっていくことも感じました。

今回のボランティアでは、神様の臨在をとても感じました。熊本に確実に救いの手が差し伸べらえていることも感じました。しかし、逆に支援をしている教会のメンバーの方々の心が、この時揺さぶられ、試されているということも、牧師先生が涙ながらに語ってくださいました。
ボランティア初日のディボーションで、みことばによって押し出され、最終日「絶えず祈りなさい」Ⅰテサロニケ5:17で、これからすべきことを示されて終わりました。これからお一人お一人の心が癒されるように熊本のために祈り、また熊本に行きたいと思います。

最後にボランティア初日に与えらえたみことばで報告を終わりたいと思います。
「神は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。こうして、私たちも、自分自身が神から受ける慰めによって、どのような苦しみの中にいる人をも慰めることができるのです」Ⅱコリント1:4
(報告:R.O.)